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「先手必死よ」

01-29,2012


「なあ、けいおんの映画見を見に行かない?」
 放課後の事だった。友人に某部室系アニメの映画に誘われたのだ。映画は旅行だっけか。じゃあ部室系じゃないな。しかし、どうしたものか。クラスの知り合いに12月3日に「けいおん見る?」って聴かれて「は? あんなの見るのは前売り券を買いあさった声豚だけだから」とかクールぶって言っちゃってたよ。
「スマン、これから彼女とデートだから」
 あせった俺は今も無き彼女の力を借りた。一度は言ってみたかったこのセリフ。友達だろうと、ヒロインだろうと、自分の評価を下げることのできるオールマイティーなセリフ。嘘でも案外さらりと言えた。
「そ、そうか。・・・・・・じゃあ、又な」
 引かれてしまった。どうせ引かれるのなら、俺のカリスマ性に魅かれて欲しかった。・・・・・・、俺は何を言っているんだ。

 どうせなので、いつもは使わない門から下校した。さすがに、ああ言った後に、校門で友人と会ってしまったらお互い気まずいだろう。それでも、友人と時間が被らないように即効で教室を出た。そのせいか、周りには誰もいない。
 ・・・・・・・・・。
 どうせなので言ってみよう。一度は言ってみたかったあのセリフ。
「あー、ごめんごめん。待った?」
「大丈夫、今来たところだから」
 返事が来ました。女子高生が一人。ネクタイの色的に俺と同じ学年らしいけど、知らなねぇよこんな女。俺が具現化系の念能力者のは今知ったよ。
「・・・・・・・・・」
「じゃあ、行こうかしら」
「お、おう」


カツカツカツ
「さっきね」
 無言で数分歩いていたら、その女が口を開いた。
「友達に言ってしまったのよ。私には彼氏がいると」
 察しがついた。
「そりゃまた、何でそんな強がりを」
「強がってはないわ。ただ、言ってみたかったよ、このセリフ。友達だろうと、攻略対象だろうと、自分の評価を下げることのできるオールマイティーなセリフをね」
 女も男もそんな変わらないのか、セリフの価値観って奴は。
「違うのよ、いつもだったらこんなセリフは吐かないわ。ただ、その時にその友人に誘われたのよ『おい芳谷、けいおんの映画見に行かないか』って。まさか、あんな前売り券を買いあさった声豚が見に行くような映画に誘われるなんて思ってもみなかったから動転して言ってしまったのよ」
「」
 お前もかい。てか、芳谷って言う名前なのか。
「なるほど、それで『彼氏待ってますよ』的なオーラを出していたら、俺が来たと」
「そうなるわね」
 どんだけ巧く行くんだ。
「どうせ暇でしょうし、このままどぅぇーと()って奴をするんだよ!」
「似てねぇモノマネだな。・・・・・・まあ、確かに暇で、彼女もいないわけだが、他人に断定されると原辰則」
「・・・・・・」
「ン、グフン!・・・・・でも俺、今友人に映画に誘われてもいけないくらい金欠中なんだけど」
「問題ないわい」
「なんで急に師匠口調なんだよ。それで、そんな偽造カップルな俺らは一体どこへ向かっているんだ」
「カップルなんて綺麗な言葉使わないで」
俺、お前、初対面。
「・・・・・・、それで、俺らは一体どこへ向かっているんだ」
「森」
「確かに金はかからないが、どうして?」
「知らないの? 今巷では『森ガール』とやらが流行っているのよ」
「それ違うから! 『森ガール』って森に行くガールじゃないからね!」
「俺にお前の常識は通用しねぇ」
「分かった、お前が禁書好きなのは分かったから。てか、もう良いよ、森に行こう森に」


そんな「そうだ、森に行こう」みたいなテンションで森に来た。
「あのときは、さすがにあせったわ」
「何にだ?」
「もしかしたらあなたは私を彼女か何かと勘違いして話しかけたのかと思ったわ」
「なんだ、俺って周りから見たら彼女とかいそうに見えるのか?」
「いえ、その・・・・・・、見えない彼女と」
 ご明察! 一瞬モテ期到来のフラグを期待してしまったよ。てかお前も同じ様なモンだろうが。
「危ない! 俺君!」
急に芳谷が俺の目と鼻の先にある何かを握りしめた。てか物理的な意味で目と鼻の先という言葉を使うとは思わなかった。
「ど、どうした、急に人のことを2chのSSみたいに呼びやがって」
「蜂がいたのよ。嫌ね、危ない」
彼女が手を開くとそこには黄色と黒のアシナガバチが。てか、この女よく虫を手で潰せるな。最近の女子高生は皆そうなのか。
「別に殺さなくても良いんじゃないか?」
「こういうときに、友達を助けられるかどうかで、人間が試される、って『ちび丸子ちゃん』でやっていたわ」
 もう、俺は友達にカテゴライズされているのか。普通に嬉しいけど。
「それに」
「それに?」

「・・・・・・やらなきゃ、殺られていた」
 か、格好良い! けど・・・・・・。
「それって、本当に犬とかが来たらどうするんだ」
「磔刑にするわね」
「いやいや、落ち着け神父さん! 法律的にお前が負けるからね」
「しかし、じゃなきゃ殺られてしまうわ」
「やられねぇよ! 藤木だって無事だったろ!」
「あなたの常識を私に押し付けないで頂戴。もしかしたら、あなたの常識は、周りにとっては非常識かもしれないわ。」
「・・・・・・、そうか? いやそうじゃないだろ」
 藤木が非常識になってしまう。
「私だって、いつもワカメちゃんのモロパンに対して、アクションを起こさない都知事に疑問を持ってるもの」
「お前が日曜6時からはテレビに釘づけなのは分かったから! これからはせきつい動物だけは殺さないようにしろ!」
「でも、犯られるわ」
「動物がお前に発情するか! 都知事だって人間外のワカメちゃんには発情しないんだよ!」
「都知事が人間外だから無問題よ」
「どんだけ、ワカメちゃんのスカートの丈を伸ばしたいんだよ!」
「まあ、分かったわ。あなたがそこまで言うのならこれからは、たとえ藤木が犬にかまれそうでもスーパーカーの模型を持って逃げるわ」
「お、おう。理解が早いな」

 そうして、俺と芳谷は森をぶらりとして家に帰った。






 翌日、芳谷が殺られた。

「っていう展開になったりね」
「いいから、早く森に行きましょう」









二ヶ月ぶりくらいに書いた短編小説。



明日は、塾があるので、ブログがかけそうにないです。

なので、今日二回目のこの記事は明日の分もかねてあります。




ええ、本当にすいません。オチが弱いです。
本当は最後の二行は無かったんですけど、これから暇なときにこのシリーズを書いていこうと思うので、付け足しました。
ちなみに、今日私は友人二人に「けいおんの映画見に行かない?」と誘われました。断った理由は、主人公と同じです。
このシリーズは毎回オチが無いものと思って呼んでください。
芳谷という名前はオタリーマンから取ったとかそうじゃないとか。
キャラがガハラさん寄り?なのは、偽物語見てたときに「書こう」と思ったからです。


では、ノシ


明後日は機巧少女の感想だと思います。
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